スポーツバラエティの金字塔と言われる伝説的番組「ビートたけしのスポーツ大将」が、25年ぶりに復活ということで、録画してガン見しました。
私が小学生の頃にやっていた番組で、当時の陸上のスーパースター、カール・ルイスを模した最強マシン「カール君」に挑戦するという人気コーナーが強烈に印象に残っている。
今回復活した番組は、「ビートたけしのスポーツ大将2015~ナインティナインも参戦SP~」(テレビ朝日系)。
2020年の東京五輪で活躍が期待されている、小学生・中学生のスーパーキッズたちが、現役&元スターのアスリートやナイナイと勝負するという内容。
野球、陸上、水泳、バドミントンなど、色々な競技の未来のスターが登場してその天才ぶりを発揮したのであるが、その中に、我が卓球界からも2人のスーパーキッズが出演したのである。
1人目は、先日行われたワールドツアーのドイツ・オープンで、ワールドツアー史上最年少で優勝するという快挙を成し遂げた、中学2年生の伊藤美誠。
2人目は、今年の全日本ジュニアで小学5年生ながらベスト8入りした、怪物・張本智和 。
どちらも日本卓球を背負っていくであろう宝である。
そんな2人は、紹介VTRの後、スタジオに登場。
伊藤は場慣れしている感じだが、張本は表情が硬い。
岡村 「出てくるの嫌やった?」
矢部 「緊張してるよね?」
と、さっそく突っ込まれる。
張本 「緊張しました」
消え入りそうな声で答える張本。
矢部 「試合になったら、これぐらいのお客さんより、もっといてるもんね?」
張本 「……」
矢部 「張本くん? 張本くんだよね? 田中くんやったらどうしようかな思うた」
スタジオは笑いに包まれ、いい感じの雰囲気に。
そして「好きなお笑い芸人は?」と質問され――
伊藤 「バズーカー」
矢部 「今流行ってる、8.6秒バズーカー」
伊藤 「好きっていうか、ハマっちゃう感じです」
同じ質問をされた張本は、小さな声でこう答えた。
張本 「あばれる君」
岡村 「(張本を指差し)ぜんぜんあばれる君のキャラあれへんやん! 出てきて1回もあばれてない!」
とまあ一通り張本くんがいじられたところで、スーパーキッズ2人のスゴ技を披露してもらおうという流れになったのであるが、その前にひとまずナイナイと張本くんが対決してみようってことになる。
5ポイント勝負の結果は、5対2で張本くんの勝利。
エキシビジョンマッチが終わり、ここからが本番。
まず伊藤が3つのスゴ技に挑戦する。
最初に挑戦するのは、「浮島ラリー」
これは、通常の6分の1の浮島卓球台でラリーを100回続けるというもの。
伊藤のパートナーを務めるのは、伊藤とも親交のある新井卓将コーチ。
どのくらい難しいのか、試しに張本くんと岡村さんが挑戦。
もちろん岡村さんのミスでまったく続かない。
岡村 「伊藤さん、めっちゃ難しいよ。俺と張本くんでもあんな感じやねんから」
てな茶番があって、いよいよ伊藤の挑戦。
で、結果は、楽勝でクリアしましたよ、はい。
そしてお次は「壁穴ラリー」
これは、台の中央に高さ90cmの壁があり、この壁に開いている直径30cmの穴を通過させてラリーを100回続けるチャレンジ。
しかもラリー30回目以降は、その穴が左右に動き出すという。
私は正直、これは無理だろうと思った。
だって穴が動くんだもん!
で、結果は、楽勝でクリアしましたよ、奥さん。
でもって最後は、「神業スマッシュ」
岡村さんの頭に装着した直径8cmの的をスマッシュで打ち抜く、というチャレンジ。
伊藤 「当たったらすいません。一応謝っておきます」
岡村 「変なことは言われてないよね? スタッフに。1球目当ててくださいとか」
伊藤 「大丈夫です」
スマッシュの速度が時速100キロ以上出ると聞かされた岡村さんは、少しビビリながらスタンバイ。
矢部 「卓球好きすぎて、試合中入ってきたおじさんみたい」
岡村 「だれが伊藤さんのストーカーやねん!」
そしてチャレンジ開始。
果たして1球目は・・・・見事岡村さんの顔面にヒット!
で、なんだかんだで、5回目でチャレンジは成功!
矢部 「伊藤さんいかがでしたか?」
伊藤 「岡村さんだからこそ楽しめた…」
岡村 「(苦笑)」
美誠ちゃんナイスコメントです。
そして次に、張本くんが同じ神業スマッシュに挑戦することになった。
ただし的ではなく、岡村さんがくわえたスプーンの上に乗っているボールに当てるというチャレンジだ。
こちらは見事1回目で成功! さすがである。
岡村さんは張本くんに抱きついて喜んでいた。素敵な光景である。
2人は最後に東京五輪での目標を語った。
伊藤 「個人戦と団体戦で、どっちでも優勝できるようにしていきたいです」
張本 「僕もシングルと団体戦で優勝したいです」
壁穴ラリーを成功させる集中力や、スプーンの上に乗っているボールを打ち抜くコントロールにこれから益々磨きをかけながらこのまま成長していけば、それらは決して不可能な夢ではない。
5年後は岡村さんとではなく、金メダルを獲得し、コーチと抱き合っている姿が見られることを願っている――
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