卓球王国6月号から拾ったちょっとした卓球雑学を紹介します。

 

6月号には、第1回から昨年の東京大会までの世界選手権で、シングルスベスト16入りした選手の名前が掲載されている。
 

これを眺めているだけでも私は興奮してしまった。 

「あの大会のベスト16にこんな選手が入っていたのか」「この選手息が長いなぁ」「河野満は世界チャンピオンになる10年も前に決勝に進出していたのか!」など、ずっと読んでいても飽きることがない。

 

そんなとても興味深い世界卓球の歴史の中で、何回もベスト16入り(入賞)している選手がいる。


  過去大会シングルスでベスト16に一番多く入った選手は、男子では1930~50年代に活躍のバーグマン、40~60年代に活躍のシド、そして女子では50~60年代に活躍のD.ローの3選手で11回を数える。

  なお、蘇州大会に出場する選手では、ベラルーシのサムソノフが10回ベスト16入りしており、今大会でも入れば、トップに並ぶ。今年2月のカタールオープンでも優勝しており、11回目のベスト16入りはもちろん射程圏内だと言えるだろう。

  ちなみに最多優勝は、男子ではバルナの5回、女子ではロゼアヌの6回となっている。

(121Pより抜粋)

 

世界選手権ベスト16入賞回数の上位選手は大昔の選手ばかり。

昔は世界選手権が毎年開催(個人も団体も)されていたので回数も多いのですよ。

 

そんな中でサムソノフのこの活躍は本当にすごい。

6月号の発売は先月だったのだが、先日行われた蘇州大会でも見事ベスト16入りを果たしたので、サムソノフは11回で歴代トップに並んだ。

まだまだ現役を続けそうなので、記録を更新し、単独トップに立つ可能性は大いにあるだろう。

サムソノフの試合を観たことがない人は、コチラの試合をごらんあれ。 


(サムソノフVS松平健太)


 

ちなみに、サムソノフ以外に最近の選手で16入り回数が多いのは、神様ワルナドナーである。

その数9回(歴代3位タイ)

やっぱすげえね、ワルドナー。

 

そんなワルドナーの絶頂期に同じく世界で活躍していた選手で、サムソノフのように世界選手権での大記録を持つ選手がいる。

ベルギーのジャン・ミッシェル・セイブである。

 

 蘇州大会の出場選手の中で、最多出場を誇るのはベルギーの、ジャン・ミッシェル・セイブ。83年東京大会から24大会連続出場という、途方もない記録を打ち立てている。昨年からワルナデナー(スウェーデン)や江加良(中国)ら往年の名選手とともに、『lTTFレジェンドツアー』に参加しているが、まさに「生きる伝説」だ。

  88年ソウル五輪から続く五輪への連続出場記録は、世界ランキング130位(15年4月)という数字から考えると厳しくなっているが、同じく五輪の連続出場記録を持つパーソン(スウェーデン)やプリモラッツ(クロアチア)が世界戦の舞台から身を退く中、もうひと踏ん張りできるか。

  ベテラン勢では今年で52歳の何志文(スペイン)も健在。卓越したサービスのテクニックと堅いショートで、誰にとっても当たりたくないクセ者。女子では51歳の左ペン粒高攻守型・倪 夏蓮(ルクセンブルク)がまだまだ健在だ。

(51Pより抜粋)

 

セイブは私が中学生の頃に絶頂期を迎えていた選手で、よく試合をテレビで観ていたので私にとっては青春時代のスター選手である。

とっくに引退していたと思っていたが、まさか世界卓球も五輪も出場し続けていたとは。

 

ちなみに、国内チャンピオンを決めるベルギー選手権ではなんと25回も優勝しているという。
ちなみにハンマー投げの室伏広治選手は、日本選手権20連覇中である(とんでもねえな)。

 

セイブと言えば、いつもユニフォームの短パンをまくり上げてブルマみたいにしている姿が真っ先に思い浮かぶが、打球する時に「アイッ」と発していたことも印象に強く残っている(私にだけそう聞こえるのかもしれないが)。

 

そんなセイブ選手の試合映像を紹介して、本日は終了です。

 

昨年「史上最高におもしろい卓球の試合」として話題になった、台湾の荘智淵選手とのエキシビジョンマッチです。

 

ロビングで返球しながらスコアボードの自分の点数をめくっていくというスーパープレーは爆笑ものです(ちなみに短パンはまくってません)。