先日行われたクロアチアオープンの男子シングルスで、韓国の朱世赫選手が優勝した。


リオ五輪では、シングルスの枠を他の選手に譲ったため、団体戦のみの出場となる朱選手であるが、クロアチアオープンの試合動画を観ると、「まだまだ強いやないかい!」と思わず叫んでしまった。


準々決勝 朱世赫vs水谷隼



決勝 朱世赫vs鄭栄植





拾いまくる鉄壁のカット、チャンスを見逃さず一発で決めにいくフォアのパワードライブ、まだまだ健在ですね。

36歳という年齢でカットマンをやるのはなかなか大変なことだとは思うが、伝統的な韓国選手のフィジカルの強さというものを、朱選手のプレーを見て改めて感じた。


水谷選手は今大会では負けてしまったが、リオ五輪の舞台で日本と韓国が団体戦で激突するというのも面白いのではなかろうか。

オリンピックという大舞台でメダルをかけて水谷隼と朱世赫が戦うなんて、考えただけでもワクワクしてしまう。


まあ、日本と対戦するかどうかはわからないが、持病があるという報道もある朱選手には、体調をバッチリ整えた万全の状態でオリンピックの舞台に立ってもらいたいと思う。

シングルスより団体戦を選んだ朱世赫の男気に日本の卓球ファンは感動したことと思うが、オリンピックの舞台でチームのために全力でプレーするその姿を観たとき、日本中の卓球ファンは涙するだろうと思う。

期待してますよ、朱世赫さん。



さて一方、クロアチアオープンの女子シングルスでは、佐藤瞳選手(ミキハウス)がワールドツアー初優勝を飾りましたね。



佐藤選手は、準々決勝で福原愛選手、準決勝で伊藤美誠選手、そして決勝では平野美宇選手と、日本人トップ3選手を連覇しての優勝。
見事です。


つまり、クロアチアオープンは男女ともカットマンが優勝という結果になったわけです。

もしやこれは、カットマン時代の到来を告げるプロローグなのかもしれない。


だとすると、実にめでたいことだと思う。
また卓球界がおもしろいことになりそうだ。


ところで、ペン表時代はいつやって来るのだろうか・・・。