いよいよ日本選手の試合が始まりましたね。
何と言っても驚いたのは、石川佳純選手の試合。

初戦(3回戦)の相手は北朝鮮のキム・ソンイ選手(WR50位)。
国際大会にあまり出ないためデータの少ない北朝鮮の選手はただでさえ不気味な存在だけど、さらにカットマンということで、初戦の相手としてはこれ以上ない嫌な相手である。

2ゲームを先取して、これはいけるだろうと安心していたが、そこから流れが一気にキム・ソンイに傾いた。

4ゲーム目からは戦術を変え、出足から積極的に攻撃をしかけるキム・ソンイ。
一発で決められる場面もあったが、石川選手はラリーに強いので、基本的には攻撃もしっかりとブロックしていた。しかしその攻撃が石川選手にプレッシャーをかけ、他の技術に影響を与えて上手くミスを誘っていたように見えた。

そしてゲームカウント3-3となった。
こうなると心理的には「格下に負けられない」というプレッシャーを背負い、かつ「得意ではないカットマン」を相手にする石川選手の方が断然不利になる。

最終ゲームもキム・ソンイのカットは安定し、攻撃もきっちり入れてくる。
さらに得意の“フォアへのバックハンドロングサービス”でサービスエース。
まさに隙がない状態のキム・ソンイ。
そして、石川選手の足にアクシデントが発生し……。


追い上げる石川選手だったが、9-8の場面でキム・ソンイはこれまで出さなかったサービスを出してサービスエースを取った。
なんと多彩な技を持つ(引き出しが多い)選手であろうか……。

そしてまさかの初戦敗退となってしまった。

石川選手がカットマンに対応できなかったというのではなく「キム・ソンイが強かった」という印象であった。
世界ランキング50位の実力ではないよね……。


団体戦では日本は順当に勝ち上がれば準決勝でドイツと当たるドローである。
ドイツには世界選手権には出場していなかった世界ランキング7位のカットマン、ハン・インがいる。

今大会のポイントはカットマンになりそうな予感がする。


水谷隼vsギオニス

そして水谷選手は初戦(3回戦)でギリシャのギオニス選手と対戦。

ギオニスはカットマンとは思えないほど攻撃が得意な選手で、非常に個性的な卓球をする。
さらにトッププロ選手でありながら歯医者さんでもあるという、いろんな意味で個性派な選手である。
私も大好きな選手で、個人的に注目・応援していたが、まさか水谷選手と当たるとは……。



ギオニスはかなり調子が良く、得意の攻撃も冴えていたが、水谷選手も心身ともにコンディションが良さそうで、非常にいい動きをしていた。

結果は4-1で水谷選手の勝利。

隣のコートではブラジルのカルデラノ(WR54位)が試合をしていたが、地元の人達の応援の声がとにかく凄かった。
そのパワーを受けてカルデラノは格上の唐鵬(香港・WR15位)を倒した。

水谷選手の次の相手はこのカルデラノである。
実力的には間違いなく水谷選手の方が上だが、地元の大声援の中で戦うカルデラノはいつも以上の力を発揮するだろうし、水谷選手としては非常にやりにくい。

しかし、初戦も冷静な試合運びだったし、雰囲気に飲まれることなくきっちり倒してくれることでしょう。


※丹羽選手も初戦(2回戦)でアフリカ卓球界のレジェンド、トリオラ選手に見事勝利しております。
ハイライト動画はこちらから↓

丹羽孝希 vs トリオラ(民放TVオリンピック公式競技動画サイト)