今月号も仕事そっちのけで読み倒しました。


2016年9月号


今月号の目玉企画はコチラ!

【カラー技術特集】 
監修  岸川聖也
知るほど強くなるダブルス入門


世界選手権でダブルス銅メダル2つ、混合ダブルス銅メダル獲得などの実績を持つ、ダブルスのスペシャリスト岸川聖也選手が、その基本的なノウハウを語り尽くすという、なんとも贅沢な企画。

ダブルスの魅力
勝つための3大要素
動き方の基本
レシーブと4球目
サービスと3球目
強いペアになるための心得
岸川聖也がダブルスを語る


今回の特集はとにかくボリュームたっぷりで、今月号の半分くらいのページを割いているという、まさに大特集といった作り。

いろいろな角度からダブルスのポイントを語っているのだが、岸川選手はダブルスのサービスとレシーブの共通のポイントとして「パートナーの特徴を踏まえること」を挙げている。

 僕がダブルスでレシーブする上で基本にしているのが、「パートナーの特徴を踏まえてレシーブする」ことです。
 例えば、パートナーがツッツキを攻撃するのが苦手でロングボールを攻撃することが得意だったとします。この場合、レシーブでストップを多用してしまうと、相手が3球目をツッツキでつないでくる可能性が高くなり、パートナーが苦手な展開になってしまいます。パートナーの特徴を踏まえると、この場合はフリックでレシーブすると、パートナーのよさが発揮されるでしょう。
 とはいえ、パートナーの特徴を踏まえてレシーブすることを重視すると、自分が苦手とするレシーブをしなければならないこともあります。例えば、「パートナーがロングボールを打つのが得意なのでレシーブではフリックを多く使いたいが、フリックでレシーブがするのが苦手」という場合です。このケースでは、フリックが成功すれば有利な展開になりますが、フリックが苦手なので甘くなったり、ミスしたりして失点するケースも多くなるでしょう。

このように、レシーブでお互いの考えが一致しない場合、心掛けてほしいのは「コミュニケーションをとること」だという。

パートナーが4球目で得意な展開になるように、自分の苦手なレシーブをするのか。あるいは、パートナーが苦手な展開になるのを承知で、自分の得意なレシーブをするのか。こうしたレシーブの基本方針について、6ポイントごとのタオル使用時やゲーム間の休憩時などにコミュニケーションをとってください。二人が話し合って選んだレシーブであれば、それぞれの得手不得手にかかわらず、お互いが前向きにプレーすることができるでしょう。


そして、サービスにつてはこう語っている。
 ナックル性サービスを軸にすることは原則ではありますが、それが常に最善というわけではありません。相手のレシーブの傾向や、3球目を打つ選手の待ちやすさに合わせて、サービスの組み立てを工夫することが必要です。
 ナックル性サービスは相手にフリックされやすいサービスですから、パートナーは相手のフリックに対応することになります。仮に、パートナーがフリックへの対応を苦手としている場合は、下回転サービスを多めに出して、相手のフリックを封じるとよいでしょう。パートナーがストップされることを苦手にしている場合は、ナックル性サービスを出しておけば、相手がストップしにくくなります。

しっかりとパートナーの特徴を理解することが「勝てるペア」となるための大前提ということですね。
たまにパートナーがミスした時に、露骨に残念なリアクションをする選手がいるが、そういうペアは大抵「コミュニケーションが取れていなさそう」に見える。
日本代表ペアのダブルスはそういうことはなく、コミュニケーションも取れていて見事なコンビネーションを見せてくれる。
こうした点はぜひとも見習っていかなければいけませんね。


また、「Lesson9 3球目を待つ相手の戦型別最適レシーブ」という、対戦相手の戦型別の対処法について書かれたページもあり、例えば「左利きの選手」への最適なレシーブについては、

左利きの選手への効果的なレシーブ
早い打球点を捉えて、左利きのバック側を詰める!
   左利きの選手に対しては、早い打球点を捉えたツッツキまたはフリックで、左利きの選手のバック側にレシーブすることを基本にしてください。このコースは、左利きの選手にとってボールが自分に向かうように飛んでくるので、体勢が詰まりやすくなるからです。
   早い打球点を捉えたバック側へのツッツキとフリックを軸にしながら、時折フォア側へのツッツキやストップも混ぜるようにしましょう。そうすると、左利きの選手と右利きの選手の位置を重ねることができるので、ラリーを優位に進めやすくなります。

他にもカットマンやペンドラなど、様々な戦型へのレシーブのポイントが書かれてあるが、普段やりなれていない戦型の相手といざ試合で対戦するとなった時に、スムーズに攻略法を展開できるよう、日頃から戦型別の作戦を2人で話し合っておく必要があるということです。
それだけでかなりのアドバンテージになるはずですからね。


ということで、岸川聖也ファンである私には、個人的にもたまらない企画でした。

今回の特集を読んで、ダブルスはシングルスよりも戦術面が大事な要素になるんだなと感じた。
うーん、ダブルスは本当に奥が深い。


今回は基本的なノウハウがメインだったが、それをさらに掘り下げた「ディープ編」もぜひやってもらいたいものである。

ダブルスに特化した卓球本ってたぶんないと思うから、そういうのも出版されるといいよね。