先のリオ五輪を観戦し、「スポーツは解説者によって何倍も楽しめるものになる」ということを改めて感じさせられた。

リオ五輪では、前卓球男子日本代表監督の宮崎義仁さんの、心配りの行き届いた解説が「神解説」と話題になった。

卓球“神解説”の宮崎氏に注目 初心者にも分かりやすく冷静、的確



タレントの伊集院光さんも、宮崎さんのコメントが素晴らしかったとラジオで絶賛している。

女子団体準決勝で、福原愛選手が悲運のエッジボールで敗れた場面で宮崎さんは「私も選手を応援しているし、日本の卓球を応援しているから、あれはアウトだと思いたい。しかし自分の経験上、あの角度で当たって、少しでもボールの角度が変わるのなら、あれは入っているという判定で認めざるをえないと思います」と解説。

それに対し伊集院さんは『この解説の人は日本の卓球を愛しているし、そう思う福原選手に対しても、ちゃんと敬意があり、卓球ファンにも敬意があったうえに、中継の解説として冷静だった』と評していたという。


福原愛が敗れた卓球団体女子準決勝の“気配り解説”に伊集院光が感動!



なんて優しくて心配りの行き届いた解説。
ほっこりしますね。



細かすぎる選手情報

あと、リオ五輪で面白いなあと思った解説は、マラソンの解説を担当した増田明美さん。

とにかく選手に関する情報が細かいのなんのって。

「福士(加代子)さんは元ソフトボール部なんです」

「伊藤(舞)さんはおしとやかだが肉食系でジンギスカンをもりもり食べます」

「尾西(美咲)さんはレース前に必ずEXILEの曲を聴いているそうですよ」

「上原(美幸)さんはねぎまが好きなんですよ。ネバーギブアップにかけてねぎまのキーホルダーを集めています」

日本人選手だけでなく外国人選手のパーソナルデータまで知っているという徹底ぶり。
過去には選手の恋愛事情をバラしてレース後に怒られたこともあるそうだ。
その圧倒的な情報量に「マスペディア」とも言われているとか。うまいこと言うね。

リオ五輪でも「マスペディア」炸裂!増田明美の“余計な小ネタ”解説が賛否真っ二つ

私はオリンピックのマラソンは序盤と後半だけを観るのが常だが、今回は増田さんのトークが面白くてずーっと観てしまった。

競技に集中したいから余計な情報はいらないという人もいたようだが、唯一無二の解説スタイルを持つ人がいるというのは、そのスポーツ界にとって貴重なことだと思う。

増田さんの肩書って、マラソン解説者ではなく「スポーツジャーナリスト」なんだよね。
自費で取材費を出して情報取集に奔走しているとテレビで言っていたけれど、まさにジャーナリスト精神ですな。



ボクシングマニアのマシンガン解説

個性的な解説者と言えば、ボクシング好きの俳優として知られる香川照之さんも凄い。

私が観たタイトルマッチでは、他に元世界チャンピオンが2人いたにもかかわらず、香川さんが一番情熱的に喋り、細かく具体的な解説をしていた。

これも批判的な意見はあったようだが、私は非常に面白いと思った。
香川さんが解説してくれるなら、無名の選手同士の試合でも観たいと思ったほどハマった。

ゲストってレベルじゃない…香川照之のボクシング解説が凄すぎると話題に



せめて副音声で

卓球界の個性派解説者と言えば、ダジャレマスターこと近藤欽司さんであるが、これもやはり「ダジャレなんかいらん!」とお怒りの人もいる。
うーん、なかなか難しいね。


あと、テレビ東京の世界卓球を見ていて思うのは、福澤朗アナが、内なる情熱を必死で押さえている、ということ。
福澤さんは喋りたいことが山のようにあるけど、プロの解説者やテレ東のアナウンサーの邪魔をしてはいけないからと、だいぶ気を遣っているように見える。

だからいっそのこと、副音声で福澤さんに思いっきり解説、もしくは実況をしてもらえばいいんじゃないかと思うんだよね。

福澤さんと伊藤条太さん(卓球コラムニスト)の副音声解説とか、面白いと思うけどね。

どのコンビの副音声解説が聴きたいかを世界卓球のサイトで募集して、最も多かったコンビの副音声解説を実現する、なんて企画とかやってくれないかな。


するとこうなる↓


副音声企画・結果発表!!

次回の世界卓球の副音声解説者は――


バタフライのラケット職人さんと、小山ちれさんのコンビに決定しました!!


とかね・・・。