昨年の全中の女子シングルスを制した時からずっと注目している、フォア表の塩見真希選手(四天王寺高)が、先日行われたチェコ・オープンで、決勝進出を果たした。

決勝ではモナコのヤン・シャオシン選手に敗れたそうだが、準々決勝で世界選手権ドイツ代表のシルバーアイゼン、準決勝でインターハイ2位の橋本帆乃香選手(四天王寺高)を敗ったというから、これはなかなか凄いことである。

8月に行われたブルガリア・オープンでも3位に入っている塩見選手。
着実にキャリアを積み重ねているようで、表ファンとしては嬉しいかぎりです。

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塩見真希vs橋本帆乃香 準々決勝 ブルガリアオープン




動画はチェコ・オープンではなくブルガリア・オープンの試合。つまり橋本選手には2大会連続で勝っているということ。
2試合ともストレートでくだしているそうなんだけど、塩見選手はカットマンが得意なのだろうか。


特徴としてはツッツキを多用しているところ。
カットマン相手になかなかこれほど安定したツッツキはできるもんじゃないよね。

表ソフトなんでドライブの回転量は少ないが、これまた非常に安定したカット打ちだよね。
塩見選手は対カットマンに限らず、相手に待たれないようにドライブの球質に変化をつけるようにしているそうだが、確かにこの試合を観ても、表ソフト特有のナックル気味のドライブを織り交ぜるなど、工夫をしているのがわかる。

繋ぐドライブとツッツキ多用で粘りながら、チャンスボールがきたら表ソフトでスマッシュ!
表ソフト選手の対カット戦術のお手本のような戦い方である。


何より、まったく焦りがないところが素晴らしいよね。
私なんて、表ソフトでのカット打ちやツッツキで粘ってもらちがあかないから「とにかくスマッシュ!」と強引に打ちにいってしまう。
これだと、調子に乗っている時はいいけど、ちょっと入らなくなるとガタガタッと一気に崩れてしまう。
表ソフト選手はこういう人多いと思いますけどね・・・。


塩見選手の場合は、1本スマッシュを打っても、連続でスマッシュを打つことはほとんどなく、無理せずツッツいて、またチャンスボールが来るまで粘る、という戦術。

「確実性」「安定性」を重視した戦い方をかなり意識しているのではないだろうかと推察する。

なんと冷静な試合運びであろうか。
お若いのに感心する。


塩見選手のツッツキ多用のカット攻略は、カットマンを得意とする同学年の早田ひな選手のパワフルなカット攻略ともまた違っており、2人の試合を見比べてみるのも面白い。

早田ひな選手はカットマンキラー?!


長年、日本女子代表の鬼門となっているカットマンだが、塩見選手といい、早田選手といい、カットマンに強い若手選手が育っているというのは、日本にとって心強い限りである。


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