最近の中国女子代表選手は、丁寧や李暁霞など、上背があり、パワーのある選手が活躍している傾向にある。
男子選手も、トップ3選手(馬龍・張継科・許昕)は175cm~180cmくらいと、なかなか大きい。

やはり他のスポーツ同様、卓球も基本的には身体が大きくてパワーのある選手の方が有利であると言える。

特にカットマンは、トップ選手になるには小柄な選手では難しい戦型であると言える(「背が高い」という理由だけで顧問の先生にカットマンにさせられた人という人も多いのでは?)

私は小さい方なので、前陣速攻型で良かったと思っているが、やはり小柄な選手は前陣メインで戦うスタイルでないとなかなか勝つのは難しいという現実がある。


小柄な選手でトップ選手と言えば、丹羽孝希選手であるが、丹羽選手がとあるインタビューで、自身の身長とプレースタイルについて、興味深いことを語っていた。


このインタビューの中で、「水谷選手のプレースタイルを真似たいとは思いませんか?」と訊かれ、こう答えている。

「思います。僕も本当は水谷さんみたく、下がってプレーしたいですよ。そっちの方が盛り上がるし、テレビ映りもいいじゃないですか(笑)。でも僕の身長(162cm)とパワーじゃ、それはできない。つらいとこですけどね。ハンデでしかないです、身長が低いのは」

速攻の申し子のような丹羽選手が、実は下がってプレーしたいと思っていたとは意外ではありませんか・・・。


しかし「背が低いことのメリットは、ひとつもないですか?」の質問には、こう答えている。

「唯一あるとしたら、ダブルスに関しては小さいほうが有利かなと思います。1球ずつ交代で打たなければいけないんで、打ったら回らなければいけない。体の小ささが、有利に働くと思います」


なるほど、言われてみればそうかもしれない。
そう言えば、全日本選手権男子ダブルス優勝2回、2015年世界選手権で許昕・張継科ペアをゲームオールジュースまで追いつめるなど、ダブルスで爆発的な力を発揮する印象のある森薗政崇選手も小柄な選手だね。


以前、テレビでミウミマペアがダブルスの練習(多球練習)をしているのを観たことがあるが、驚異的なスピードでクルクルと回転しながら打っていて驚いた。
まさに小柄な選手ペアならではの超俊敏フットワークと言えるだろう。

先のインタビューにおいて、丹羽選手は「ダブルスは、シングルスよりも圧倒的に強い選手のペアに勝ちやすい」と語っているが、こうした要素(2人とも小柄である&ダブルスは格上に勝ちやすい)を考えると、今後、日本代表選手の中で、世界選手権やオリンピックで金メダルを獲得する可能性が最も高いのは、ミウミマコンビではなかろうかという気がしてくる。

「忍者のようなペア」として、世界各国の選手から恐れられるようなコンビになってもらいたいものである。


では逆に、大きすぎる選手はどうか?

まあさすがに、卓球はあまりにも背が高すぎると逆にフリになってしまうスポーツだとは思う。
しかし、卓球界の常識を変えるようなとんでもないプレーを見せてくれる、規格外の大きい選手が現れるという可能性はある。


たとえば、身長が2メートル以上あるこんな選手

すべてを一歩動でカバーする男
究極の「動かない卓球」で世界を席巻!


左右に厳しく振っても、前後に揺さぶっても、足を一歩動かすだけですべてをカバーしてしまう。
投げ上げサービスも圧倒的な高さがあり、体が大きい分、ドライブの威力もハンパではない。
しかも省エネだから体力の消耗もなく、常に元気。

こんな選手が現れたら面白いではありませんか。

中国の大スターバスケットボール選手の姚明選手は、229cmという規格外の体格を武器に、NBAで大活躍するという偉業をやってのけた。
中国であれば卓球界にもこんな選手が出てきてもおかしくはないのでは、と思う。
(まあ、ダブルスには不向きだろうけどね)


もちろん、小さい選手のニュースター誕生も期待したい。

150cm台のカットマン、衝撃の世界デビュー!!
異次元のフットワークが凄すぎる


スポーツ紙にこんな見出しが踊る日が来ることを願いたい。

中国なら、あり得るかもしれない・・・。