9月20日~28日に開催された全中国選手権。

男子シングルスの決勝戦は、樊振東と周雨の対決(団体戦では解放軍でチームメイト)。




樊振東は中国オープン(9月14~18日)でも、馬龍をストレートで下して優勝しており、ノリにノッている。世界チャンピオンになるのはもはや時間の問題であろう。
おそらく次の世界選手権で優勝するのではなかろうか。

ということで樊振東は置いといて、ここで注目するのは周雨である。


名前はちょいちょい見かけてはいたが、よく知らないので、とりあえず世界ランキングをチェックしようと調べてみたところ、名前が見当たらなかった・・・。
さらに調べると、昨年の段階では20位以内に入っていたようである。
つまり梁靖崑と同じように、大会に出ていなかったからランキングがないってことなんだろうね。

これから日本のライバルになる中国選手は?~梁靖崑が脅威~


そんな周雨選手、まず、その特徴と言えば、なんといっても「イケメン」である、ということ。
名前を聞いても顔が浮かばなかったが、まさかこれほど男前であったとは恐れ入った。

まあそれはいいとして、技術的なことでいうと、バックハンドが上手いなあという印象。
そして前陣でも中陣でも戦うことができ、ブロックもめちゃくちゃうまい。
台上の技術にもセンスを感じる。
観る限り、弱点らしい弱点がない。


長身なので下がっても両ハンドでバンバン打てるが、この動画を観る限りでは、基本的には前で戦おうとしているように見える。
前陣エリアで速い卓球で攻めるけれど、下がらされたら中陣でもやり合えまっせ! といったプレースタイルに見える。

中国のトップ選手は、「ドライブの引き合い上等」ってな意識が強い選手が多いように思うが、周雨は速い卓球を意識しているのではないかと思う。

つまりドライブの引き合いに持ち込む戦術は基本的には取らず、前陣に張り付いて速い卓球で戦う。だけど台から離されてしまったら「仕方ねえな、やってやるよ。下がっても俺は強いってばよ!」といった感じ。

他の中国選手とは違い、それほど筋肉ゴリゴリのパワフルな印象は受けないが、この速い卓球は観ていて非常に面白いし、新しい時代を開くプレースタイルなのではないかという気もする。

間違いなく今後注目の選手である。


今回は準優勝だったけれど、実は2012年の全中国選手権では弱冠20歳で優勝しているってんだから、とんでもない逸材である。
その時は、ロンドン五輪チャンピオンになったばかりの張継科を下し、決勝では方博を倒して優勝している。
※ちなみに先日の中国オープンでは、1回戦で大島祐哉をストレートで下している。


東京五輪は、樊振東と梁靖崑、そして周雨というメンバー編成になる可能性が高いのではないかと思う。
ここに、先日のアジアジュニア選手権で優勝した徐海東というペンドラ(裏裏)の選手が絡んできても面白い。
もちろん個人的には許昕に入ってもらいたいが……。


そんなわけで、現在24歳という周雨は、まさに卓球選手としては脂が乗り始めたところである。
これから中国代表として世界のトップ戦線に躍り出る日は、すぐそこである。